排気ガスに含まれる、ばいじん(煙に含まれる、すすや粉じん)をガラス繊維で作られた特殊なフィルタによって取り除く装置です。また、フィルタでろ過する手前で薬剤を投入することにより、有害物質も合わせて取り除きます。

まず、減温反応塔を通過した排気ガスに、消石灰・活性炭等の薬剤を吹き込み、硫黄酸化物・塩化水素・ダイオキシン類・重金属類の有害物質と反応させます。集じん装置内のフィルタでは、ばいじんと薬剤を合わせてろ過します。この段階で、薬剤との反応がさらに進行することにより、効果的にばいじんを浄化することができます。

フィルタで捕集された、ばいじんと反応済みの薬剤は、圧縮空気を利用し、一定間隔でフィルタから払い落し、コンベヤに乗ってばいじん処理装置へ運ばれます。

フィルタは直径164ミリ、長さ5mの円筒形をしており、集じん装置内にはこのフィルタが1炉につき275本格納されています。本装置で徹底的に浄化された排気ガスは煙突に向かって流れていきます。