焼却炉の床下から燃焼用空気を送り込むための送風機です。燃焼用空気は、蒸気を利用して温めてから焼却炉に送り込むことにより、ごみを効率的に安定して燃焼することができます。

また、ごみピット内の空気を供給源とすることによって、ごみピット内を負圧に保ち、ホコリや臭いが外部に漏れることを防いでいます。

この他にも焼却炉から煙突の間には、焼却炉上部の二次燃焼室に空気を送り込む「二次送風機」と、煙突へ排気ガスを誘導する、「誘引通風機」が設置されています。

空気を送り込む「押込送風機」と「二次送風機」よりも、排気ガスを煙突に誘導する「誘引通風機」の出力を大きくすることによって、焼却炉内も常に負圧に保たれており、焼却炉の炎や煙が外部に出ないしくみになっています。

燃焼温度、焼却炉内の圧力、排気ガスの成分等をコンピュータによって連続的に分析・演算し、各所の送風機の空気量が自動的に調整されます。

なお、省エネルギー化を図るため、各送風機の空気量調整は、送風機の回転数を変化させるインバータ制御を採用しています。