ごみクレーンにて投入された、ごみを焼却します。本施設には、1日あたり80トンのごみを燃やすことができる炉が3基設置されており、24時間連続して運転しています。
ごみ焼却炉の内部は階段状になっており、火格子と呼ばれる床の部分が前後に動く仕組みになっています。炉内に入ったごみはこの動きに沿って、ゆっくりと炉内を進んでいきます。まず、「乾燥」段にて、炉内の熱と床下から送られる100~200度の熱風でごみを乾燥させます。
乾燥して燃えやすい状態となったごみは、ゆっくりと炉内中央の「燃焼」段に進み、ごみを本格燃焼させます。床下から勢いよく、予熱した燃焼用空気を送り込むことによって、燃料を使用せずにごみを焼却することができます。
燃焼したごみは、最後の「後燃焼」段に進み、ここで、わずかな燃え残りも完全燃焼させて、焼却炉出口下の灰押出(はいおしだし)装置に燃えた後の焼却灰を移送します。
炉内各所の温度や排気ガスの成分は、中央制御室の監視制御装置に送られ、ごみの状態や燃焼状況に応じて、火格子の動く速度や各所の空気量が適切に調節され、800度以上の高温を保ちながら、ごみを完全燃焼させます。