ごみピット

プラットホームから投入された一般ごみとリサイクルプラザで破砕選別された可燃物を貯留します。大きさは、横幅33m、奥行12m、深さ23m(4階フロアからの深さ、実際に積める有効深さは約13mです。)。容積は約5,100㎥、25mプールに換算すると8.5杯分あり、地域から発生する1~2週間分のごみを貯留することができます。

また、焼却炉で使用する燃焼用の空気をごみピットから供給することによって、ピット内を負圧に保ち、ほこりや臭いが外部に漏れないしくみになっています。害虫の発生や、臭いを防ぐための薬剤の散布も行っています。

ごみクレーン

ごみクレーンには次の3つの役割があります。

  • ごみピットに投入されたごみの『移動(積み替え)』
  • ごみを安定して燃えるようにするための『混ぜ合わせ(攪拌)』
  • ごみの焼却炉への『投入』

まず、プラットホームから投入されるごみが渋滞しないように、ごみを速やかに投入扉前から移動させます。

その後、ごみピット内でクレーンを移動させながら、ごみをバケットから少しずつ放すことによって、ごみを混ぜ合わせながら積んでいきます。

ごみピットに投入されるごみは多種多様です。もし、水分の多い燃えにくいごみばかりを焼却炉に投入してしまうと、炉の温度が低下してしまい、安定燃焼に支障をきたします。そこで、リサイクルプラザから発生する破砕された木くずなどの燃えやすいごみと一般ごみなどをクレーンを利用してよく混ぜ合わせることによって、焼却炉での安定燃焼を実現します。

貯留したごみは、1炉あたり30分に1回程度、一度に約1,500kgのごみを掴んで、焼却炉の入り口となる「ごみ投入ホッパ」にごみを投入します。

なお、ごみクレーンは自動運転も可能です。夜間など、ごみの搬入のない時間帯は無人で運転しており、ごみ投入ホッパのごみが減ると、クレーンが自動的にごみを投入します。